普段使いの眼鏡にブルーライトカットレンズを入れたら反射で写真映りが悪くなった話。



日々スマホやパソコンで酷使し弱り切った眼を少しでも労わるべく僕は普段使いの眼鏡にブルーライトカットレンズを入れた。しかし「目に優しい」そのレンズによって写真映りが悪くなってしまうことに僕は気づいていなかった。


視力0.1より下に0.09という更に小さい値があるのを知ったのは数年前、今では0.03という数字となり「0.009とかもあるのかな」と呑気に考える今日この頃。
下がり続ける視力に少しでも歯止めをかけるべく、ブルーライトカットレンズという「眼に優しい」という売り文句のレンズを普段使いの眼鏡に入れたのだった。

そもそもブルーライトって何?

ざっくり言うと
「可視光線のなかで青色の光はエネルギーが高いため、その強いエネルギーが網膜まで届いちゃうと、目の疲れや睡眠などに影響がでちゃうかも。」って感じ。

もうちょい細かく言うと
・光は波であり、波の長さ(波長)で色が決まっている。
・波長は短いほどエネルギーが高い。
・目で見える色のなかで、青色光は波長が短いのでエネルギーが高い。

ポイントは「目で見える光(可視光線)」ってところ。
目で見えない光(紫外線とか赤外線)は無くなっても見える色は何も変わりませんが、「目で見える光」は無くなると見える色が変わってきちゃいます。
よって「ブルーライトは健康に悪いっぽいけど、可視光線だから使わないという選択はできない」。

近年になってやたら騒がれるようになったのは、スマホや液晶テレビの普及によりLEDの光を目にする機会が格段に増えたため。
白熱電球や蛍光灯は可視光線のいろんな色をまんべんなく混ぜて白色光を作りますが、LEDは青・緑・赤の3種の光を混ぜることで白色にしています。
なので、LEDは同じに見える白色光でも青色の成分がたくさん入っており、従来の灯りよりブルーライトの影響が多くなりやすいのです。


じゃあブルーライトカットって何してるの?

上で説明したとおり、ブルーライトを全部カットしちゃうと目で見える色への影響が大きくなりすぎてしまいます。
なので、青色光の中でもより波長の短い(エネルギーが高い)部分だけをカットすることで色の変化を小さく抑えながら、目に及ぼす悪影響を出来るだけ減らすようにしています。

眼鏡で用いられるブルーライトカットレンズは「ブルーライトの波長を通しにくいレンズ」です。
青色の光を通しにくいので、目に映る色は実際より少し黄色っぽくなります。

実際に映る景色の違いはこんな感じ。
少しピンボケしてますが、注目する点は色の違いです。白っぽさのあった歩道は茶色みが強くなっています。また、芝生も茶色っぽさが増えて若干枯れ気味?な感じに


カットされたブルーライトはどうなる?

僕がこの記事で語りたいのは主にここです。

「カットされたブルーライトはどうなるのか?」
この問いの答えは「反射する」です。

眼鏡のレンズでブルーライトを通さないようにしたいけど全部吸収するとか無理です。なので通らなかったブルーライトは反射します。
そして、反射した青色の光は別の人の目に届き「あいつの眼鏡めっちゃ青色に光ってる笑」と言われるわけです。


写真に映る僕のメガネは青く輝く

新しいメガネを手にして向かった免許更新、写真撮影の席に座った瞬間に言われた言葉が「反射しちゃうんでメガネ外してください」。
メガネはストロボの光を反射し青く輝いたのだった。

もちろん、いつも反射して写真写りが悪いというわけではない。うまく反射せずに映っているものもある。

しかし、うまく撮れているのは全体の2~3割くらい。
大半は天井の蛍光灯などを反射しうっすらと青く光ったりするのだ。

これらにより、僕は大半がメガネが青く光る写真写りが悪いヒトになってしまった。
あまり話題になっていない、ブルーライトカットレンズのデメリットである。


まとめ

別にブルーライトカットレンズが駄目とかそういう話ではなく、
・ブルーライトカットレンズを入れてしまうと、写真写りが悪くなる。
・そして「やたらメガネが青く光ってる人」という評価になるかも
こういうデメリットがあることを知ってほしいという記事です。

僕の個人的な意見としては「ブルーライトカットレンズはPC専用の眼鏡として、普段使いの眼鏡とは別に入れたほうがいいんじゃないか」と思います。



これは太陽光の木陰で撮った写真。うっすらと青く光っている



ブルーライトを嫌った僕は、皮肉にもその目に青い光を帯びる。


0 件のコメント :

コメントを投稿